法月

シェルブールの雨傘の法月のネタバレレビュー・内容・結末

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

世間じゃ大絶賛らしい「ラ・ラ・ランド」をなぜ好きになれないのか?
オレがミュージカルの楽しみ方をわかってないからか?
食わず嫌いはいかん、そういやぁずいぶん前にCS録画したままだったミュージカル映画の傑作と名高い本作を観てみよう、って思いに......

いやぁ、確かにこれは名作だ。どこをどう切り取ってもオシャレ、考え抜かれた甘い夢のような配色、哀愁のメロディー、そして若きカトリーヌ・ドヌーヴの美しさ!

しかし、ミュージカル嫌いのほうはより進んじゃう結果に(ーー;).....
最初から最後までぜんぶ歌ってる、そしてダンスはゼロ(?_?)
映画「レ・ミゼラブル」みたいな壮大な歴史ドラマならまだしも、これはキツい。これ、コントの一場面ですか?って思わせるところもしばしば。
名画に対して失礼な物言いなことは承知ですが、ごめんなさい、正直な感想です。

けれど、あまりに素晴らしいラストにはもう5億点!
こんなに粋でオシャレで切ない描き方があったか!
当然「ラ・ラ・ランド」もこの映画のラストに影響されて生まれたんだろうけど、「シェルブールの雨傘」のほうが10億倍素晴らしい。
(ちょっとマネしたくなっただけなんで、数字は真に受けないでください<m(__)m>)

まぁストーリーに関してはよくある悲恋もの。戦争を挟んではいるものの、ソフィア・ローレンの「ひまわり」などに比べるととても軽い。
結局結婚相手は大恋愛した相手とは別の人、って世間でもよくあるパターンだよね。みんな、思い当たるふしがあるから、共感を得たんじゃないかな。

ジュヌヴィエーヴはたしかにきれいだけど、個人的にマドレーヌのほうが断然好み。ギィは、マドレーヌを選んで正解だったと思うぞ。
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