マルカマーク

シェルブールの雨傘のマルカマークのネタバレレビュー・内容・結末

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

6年くらい前に初めて観たときは、自身でも引くくらい感情移入して観終わったあと、当分悲しみに打ちひしがれていた。

今日も打ちひしがれちゃう?と少し不安になりながら鑑賞。
2回目は、初回よりかは冷静に観れたからとりあえずそれだけでホッとした。

まずミシェルルグランの美しい音楽に落ち着いて耳を傾けられた。
スウィングした曲もすてきだけど、なんといってもタイトル曲の美しさといったら!!!

モーナームール〜、ジュテーム、ジュテーム(曲の美しさがこれっぽっちも伝わらなくてこれこそ悲しい)の歌ありのリフレインが、ジュヌヴィエーヴとギイの別れのときに流れて、そして切なさいっぱいのラストシーンでも…流れてるんだよね!!あれは今でも2人の心の中に流れているんだけど…ということなんだよね、思い出すとやっぱり悲しくてウルウルしてくる。

あとカトリーヌ・ドヌーヴのフランス人形みたいなかわいさは…わたしがつべこべ言わなくてもみんなわかってるよね…。ふんわりひとつに束ねた髪型がとくにすてきだな。ラストシーンのゴージャスなアップスタイルもさすが!な似合いかただけれど。

鑑賞後に隣で観られてた方が言ってたけど、これは反戦映画なんだね。
戦争で離れ離れになった2人が結ばれるべきだったのかそうでなかったのかは、誰も正解はわからない。
でも、ラストシーンを見る限り、暖かい家庭をマドレーヌと築くギイに比べて、ジュヌヴィエーヴはあまり幸せに見えないのが今回わかって、初回とは別の意味で悲しくなった。

初回鑑賞は、なんで2人は結ばれなかったんですかっっっっ!!!???ってくらいに感情移入してたけど、今回は、まぁこんな結末もあるよね人間だから。っていう冷静な気持ちがあった。