ろく

シェルブールの雨傘のろくのレビュー・感想・評価

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)
4.0
地元にこの映画から店名を採用したと思われるパン屋さんがあります。
タイトル自体は昔から知っていたので、どんな映画なのかと思っていましたが、なかなか切ないお話でした。
パン屋さんのロゴがかわいらしいので、あらすじを見るまで明るい話なのかと思ってました…。

音楽が主役と言えるほど楽曲が素晴らしい。
特に主題歌の切ない曲調がフランス語の美しい響きによく合っていて泣けます。
登場人物の衣装や部屋の壁紙など、相当に色彩豊かなのに、部屋から部屋へ移動してもしっかりと色合いが決まっているのが素晴らしいです。
逆に屋外のシーンは優しい色合いのところが多く、特に冒頭の港のシーンは水彩画のような美しさです。

脚本や主題歌の雰囲気など、「ひまわり」と少し似ています。
ただこちらはミュージカル映画(しかも通常のセリフ無しに全編歌っている)ので、人によっては合う合わないが大きいだろうと思います。
オペラとかこんな感じなんですかね。
映画のワンシーンでしか見たことないからよく知らないけど…。
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