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蝿の王のharuのレビュー・感想・評価

蝿の王(1990年製作の映画)
4.0
お肉食べなきゃ生きていけない。

無人島に不時着した少年たちは、いちばん年長のラルフをリーダーに、サバイバル生活をスタートさせる。ところが育ち盛りの彼らにはフルーツや魚なんかじゃ物足りない。肉食わせろ、肉!ということで、ジャックをリーダーに狩猟隊が結成されると、子供たちの理性が失われていく。

飛行機が墜落し、突然無人島で暮らすはめになった少年たち。一応先生らしき大人も一人いますが、重傷のためいないも同然。ということで子供たちだけで生き抜いていかなければならないのですが、そんな苛酷な状況で生まれたのは愛ではなく、狂気でした。
ラルフが生徒会長なら、ジャックは不良のカリスマってところでしょうか。最初はこの二人を中心にそこそこまとまってたんですけど、肉食いてぇ!から2組に分裂。ラルフはいっきに求心力を失い、多くの少年がジャック組に入ってしまう。無人島に来てまで良い子ちゃんやってらんねーよ!ってことなのか、かわいらしい子どもたちが次々と人間をやめていく姿が怖すぎる!理性を失うとシロクロつけたくなっちゃうというか、敵か味方か、生かすか殺すかの二択になっちゃうらしく、かなりやばい描写もありますので苦手な方はご注意を。
理性を保つには、希望を捨てないこと。今日から無人島に持っていくものは「希望」と答えることにします。
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