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キラー・ビーのhorahukiのレビュー・感想・評価

キラー・ビー(1976年製作の映画)
3.1
殺人バチが大軍となって人々を襲うパニックホラー。

70年代の映画ですが、最近ソフト化された作品。それにしても画質が酷すぎる!!VHSをそのままディスクにしたんじゃないの?ってくらいの粗さで驚きました(^_^;)といってもVHSすら出てなさそうですが…。でも低画質でもDVD化してくれるだけで感謝ですね♫

あらすじ…
無人で漂着した船舶。調査すると水中から身体中に水疱だらけの死体が発見される。同時期にニューオリンズでは無数の刺し傷のある犬の死体が。検死すると胃の中からおびただしい数のハチが発見される。凶暴化したハチが大量発生してると感づいた保安官、検死官助手、ハチ学者を中心としたチームがハチの脅威を退けようと奮闘する話。

70年代アニマルパニックといえば、ほぼ『ジョーズ』の影響下にあるといえますが、本作もご多分にもれず『ジョーズ』や『鳥』の影響下にある作品です。そこに50年代頃に流行ったものの次第に飽きられていた「巨大化昆虫が人を襲う」というエッセンスを取り入れ、昆虫が巨大化せずにそのままの姿で人に牙を剥くパニック映画として作られたのが本作。

何が起ころうとしてるのかわからない不審な事件が同時期に別の場所で発生し、点だったものが線へと繋がり、その脅威の全容が明らかになっていくというパニック映画の王道を踏襲しつつ、ハチに全身を刺されたむごい死体やビッシリとハチに覆われた車など、ハチの特性を活かしたホラー的描写もしっかりと描かれています。

ハチが大軍で襲ってくるってマジで恐怖ですよね。一匹近くに来ただけでも「うわっ!」ってなっちゃう…(笑)しかも本作のハチは超凶暴なんで、此方から何もしなくても襲って来るし、「人を殺す」という意志のもと動いてるので、逃げても永遠と追いかけてくるというまさに殺人モンスター。

ただ本作は、パニック映画でありながらパニックの発生を防ぐという筋書きの物語なので、規模はかなり小さくて、あんまり危機感を感じ取れないのが残念。せっかく各プロフェッショナルが協力して脅威に立ち向かう話なのに、その連携もイマイチ活かせてるようには思えない。それに、いくらお祭りとはいえ、刀を物語の都合に合わせて永遠と振り回すというおバカ展開には思わず笑ってしまいました^^;
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