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ミラルのmhのレビュー・感想・評価

ミラル(2010年製作の映画)
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パレスチナ問題とオスロ合意をパレスチナ人の少女を中心に描いてる。
イスラエルとパレスチナの関係がよくわかるためたいへん勉強になった。
パレスチナ人はイスラエルの警察および、ユダヤ人に対して不信感を持っているし、ユダヤ人のほうではパレスチナ人をテロリストだと思っている。そんな両者が同じ国にいるんだから、問題が起きないはずない。
いかんせん、
・映像の手ぶれがすごい。
・キャラ造形ふくめ、シナリオがうまくない。
・ちょいちょい意識高めなのをどう捉えたらいいのかわからない。
このあたりが鑑賞の邪魔してくる。
ウィレムデフォーの特別出演とか、ラストはトムウェイツとか、気持ちはわかるんだけど、この映画が扱うテーマならそれはミスチョイスだと思う。スタッフ見るとベテラン揃いなんだけどな。どうしてこうなった?
少女の半生記も兼ねているので、出生とか孤児院とかの描写もあった。
面白いのはミッドポイント(友だちが死んで)から。オスロ合意についてはもっと詳しく見たかった。
不思議なバランスの映画だった。
mh

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