てるる

ミラルのてるるのレビュー・感想・評価

ミラル(2010年製作の映画)
3.5
ミラル役の女優さんがインド人なのでインド映画かと思ったら、パレスチナのイスラエルの話だった。

ミラルはフィクションらしいけど、脚本を書いた女性の自伝的なストーリー。

といっても映画の半分はミラルが入ることになる施設兼学校の院長ヒンドゥや、ミラルの母親の話。

ミラル自身は周囲の反対を押し切り、パレスチナの独立を勝ち取ろうとする組織へ入ってしまう。

尺の問題もあって、ミラル自身の成長の過程があまり描かれず伝わってこない。
悲劇的な体験もするんだけど、それを乗り越えたのかもよく分からず終わる。
もう少し焦点を絞った方が良かったと思う。

ミラルよりもお父さんが凄く愛情深い人で良かった。
そして私財をなげうってまで孤児を育ててきたヒンドゥのほうが圧倒的にドラマとして成り立った気がする。

ウィレム・デフォーが出てるけど序盤でちょっとだけのゲスト出演です。

こういう中東情勢を扱った映画って日本人からするとなかなかとっつきづらい。
面白さを求めるというより、勉強になる系の作品かな。
てるる

てるる