あしたか

エクステのあしたかのレビュー・感想・評価

エクステ(2007年製作の映画)
3.5
[あらすじ]
ある日、横浜港に到着したコンテナから、膨大な量の髪の毛と少女の遺体が発見された。その直後、美容師の玉子・優子のもとに、少女の死体から取った髪でエクステを作る男・山崎が現れる。そして、そのエクステをつけた女性が惨殺される事件が起こる(U-NEXTより抜粋)

エクステに乗り移った怨念と、髪に魅入られた人間が起こす恐怖を描いた園子温監督作。


[見所]
●栗山千明
⇒めちゃくちゃ可愛い。恐怖に怯える表情もキュート。
演技も上手いし、良い女優。良き保護者を好演していた。

●髪の毛
⇒とにかく髪の毛が暴走する映画。エクステを付けた人間の口から、目から、傷口から、髪の毛が溢れ出てくる。髪の毛が意思を持ったかのように動き回り部屋を埋め尽くすシーンは見せ場の一つ。
髪の毛ってなんでこんなに気色悪いんだろう(汗

●大杉漣
⇒髪の毛に異常な執着を見せる変態を怪演。死体に語りかける時の狂気に満ちた表情はかなり気持ち悪い。
およそ意味のあると思えない、部屋で大量の髪の毛と戯れるシーンは笑ってしまう。「ヘア♪ヘア♪」ってなんやねん。
「毛を舐めるからこうなっちゃうんだ」「うるさい!変態言うな!」は名台詞。

満島ひかりが端役で登場してるのも注目ポイント。


相変わらずというか園子温らしいというか、理解に苦しむストーリーなのだが、自分は何か突き抜けた面白要素が一つあれば園子温監督作は楽しめてしまうので、今回もその例に漏れず、であった。
髪の毛があんなになる映画なんて他では見ることできないので…(笑)
終盤は確信犯的なギャグになっておりもはや清々しい。良い話かのようなエンディングも笑うしかない。
キャッチコピーの『恐怖爆髪』というパワーワードに負けないぶっ飛んだ内容だった。
あしたか

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