後の脱獄映画の方が面白い作品も多いかもしれないけど、この構成力は素晴らしい。
囚人たちの伝言ゲームが非常にスリリング。群像劇に寄りやすい囚人たちよりも、悪辣な看守長を分かりやすいキャラクターに仕立て…
このレビューはネタバレを含みます
ダッシンの脱獄
1947年
監督ジュールスダッシン。
脚本リチャードブルックス。
10枚揃って1800円。テンインワンの「コズミック出版」シリーズの「野望の世界」から1枚みてみた。
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映画製作の前年(1946)、実際にアルカトラス刑務所で起った実話を基に、リチャード・ブルックスが脚本化、ジュールス・ダッシンが監督した脱獄物の傑作のひとつ。
1932年の『仮面の米国』にはじまる、…
次第に囚人達に広がってゆく不満のマグマ。そして、それが爆発する“Xデイ”までの過程が丹念に描かれている。破壊シーンのカタルシスは、その前に忍耐や抑圧の過程があってこそ!
暴力によって支配欲を満たす…
脱獄映画というジャンルの草分け的な一本。バート・ランカスターの初主演作(デビュー2作目)。「裸の町」(1948)の製作マーク・ヘリンジャーとジュールス・ダッシン監督による前作で、当時の刑務所の実態を…
>>続きを読む看守長マンジー(ヒューム・クローニン)によって劣悪な環境下にあった刑務所で、ジョー(バート・ランカスター)は脱獄を決意する。過酷な下水道工事の中で計画を練り、古参のギャラガー(チャールズ・ビックフォ…
>>続きを読む長期間刑務所に収監されているジョー(バート・ランカスター)は、囚人にスパイをさせて仲間を見張らせるなどする看守長のマンジー(ヒューム・クローニン)の陰湿なやり方に耐えかね、脱獄を決意する。同じ監獄の…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ミクロス・ローザ作品というだけで観たのですが、後に引きずるような重い話だった。脱獄ストーリーということで結末はこれしかない、という感じだけど、最後は虚しかった。
ラスト25分はハラハラドキドキの展開…
それぞれ様々な理由で脱獄不可能な刑務所にいる囚人たち。みなそれなりの過去があり、そしてその過去には恋する女がいる。
囚人たちには自分たちなりのルールがあり、それを犯す者はリンチで処刑することも…