Melko

ランボー 最後の戦場のMelkoのレビュー・感想・評価

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)
3.9
「わかってるはずだ、自分が何者か。戦いに血を燃やす、戦士だ。認めるんだ。
国のために人を殺すんじゃない。自分のために殺すんだ。それは、神が俺に与えた運命だ。追い詰められたら、息をするように軽く人を殺す」

「無駄に死ぬか、何かのために死ぬか」

むっちゃくちゃ濃くてあっとゆうまの90分だった。

新年一発目の映画、何を見ようかと色々思案し、よし思い切ってランボー!!と思い見始めたけど、、
何腑抜けたこと言ってんだ、気合い入れろ!!!その目カッ開いて見届けろ!!!
と言われんばかりの残虐描写。
今までで随一のグロさ それもすごく痛そうな、リアルなグロさ。
でもそれも、監督・脚本に回ったスタローンが伝えたかったことなのかもしれない。
目を背けたくなる、そこはまさに地獄絵図
地獄は人間が作る
チープな戦争映画と一緒にしてはいけない。それよりも、もっとずっと戦争だ
同じ人間同士、なぜ仲良くできないのか
どうして人を殺すのか、犯すのか
どうして人を殴りいたぶるのか
どうしてそんなことができるのか

そうなると、もはや人間ではないのかもしれない

フィクションではなく、いまも起きてるかもしれないこと

幾分年老いたランボーは、「暴力はいけない、何があっても、人を殺してはいけない」と主張するボランティアに、「何言ってんだ、この平和ボケども!」と怒りの言葉を浴びせる
自分の大切な人が自分の目の前で殺されようとしてるときに、そんなこと言えるか?

その圧倒的な残虐描写とスピード感でもって、無意味で無謀な戦いに身を投じるランボーたちの、文字通りの死闘を見せてくれる

踊らされてた女の子たちもちゃんと助けて欲しかったな、、助かったかな、、

自分のために殺す
って、どういうこと?って思ってたけど、やっと分かった気がする
「人を殺す」のは、ランボーが、人の役に立てる、大勢に貢献できる唯一のことなのだと。
それって悲しすぎることだけど、ランボーがいなければこの作品の戦いは終わらなかった。その特技が人の役に立つこともある
だから、生きがい

撃ちまくって撃たれて、ヘトヘトに、ボロボロになって、そこに広がるのは地獄
でも、誰かの命は救っている

大ピンチの終盤で、顔真っ黒にしてヌッと出てくるの、シビれた…!!
あと、ラスト…!!!まさかの1の序盤と繋がってた…!!!あぁ、やっと帰ってこれたんだね、ジョン。
1で守りたいと思った、その笑顔
多くの苦しみと哀しみを経て、戻ってきたね。。
今回も吹き替えで鑑賞。声優の皆さんもなかなか健闘。いさおスタローンだった、良かった〜!!

次がラストか…!!心して見ねば。
Melko

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