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ランボー 最後の戦場のjonajonaのレビュー・感想・評価

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)
4.3
BSでやってたのでわーランボーだー
ってまさかの4作目、最終章から
鑑賞してしまいました…。

前3作ははるか昔みたような見てないような、ほとんど未見の状態です。本作はそれまでのランボーのデフォルメイメージを前フリに使った、バイオレンス描写の容赦なさが肝のようなので、かなりもったいないことをしてしまったと後悔…😭笑!

だけどめちゃくちゃ面白かった。
人の世を離れた暮らすランボーの元に、彼の噂を聞きつけ戦場への案内を願い出る慈善団体が現れる。戦場のミャンマーでは今なお軍事政権が弱者を踏みにじる。渋々応じたランボーだったが、団体は軍に捕まってしまう。

ツボ。アクションも突き抜けてるし、とても社会派ドラマとしても秀逸。すっかり世間から隠れたランボーの悲しそうな背中がすでに素敵だし、戦場の人々を救いたいと語るボランティア団体(?)の男の傲慢さというか外様がもの言う感が、後で痛い目みるフリとしてよく効いてる。団体の女性が今回ヒロインで主人公、見てるこちらの気持ちに近いスタンスなので感情移入しやすい。

全ての展開は人の醜さを知り尽くしたランボーの言う通りになって、最悪の事態を招く。村人を虐殺するシーンのむごたらしさは並みじゃなくて、キッズならガクブルでこたつに潜り込み動けなくなるほど。
地雷を仕掛けた田んぼ走らせる処刑シーンは怖すぎて泣きそう。お、おれは大人だからまぁ平気だけどね…

だからこそランボーがとんでもなくかっこいい。眠る血を奮い立たせて民を救う姿はまさに救世主。機関銃で腐れ外道を粉微塵にするさまはほとんど荒神様。
ジャングルを駆け抜けるシーンがほんとにスタローンやってるの!?て疑いたくなるほどの異様なスピード。あの疾走だけみても、ジャングルや森は彼のすみかってことが一発でわかる素晴らしい描写。

傲慢な人権団体の男が真剣に弾圧される村人を救おうと活動してるシーンを入れてるのも公平ですき。人間が一辺倒になってない、彼の傲慢さは死の恐怖を本当の意味では知らない無知から来るもので、志自体はすごく立派だと思う。いい映画でした!
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