抹茶マラカス

ランボー 最後の戦場の抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)
3.9
ベトナム戦争の悲しみを具現化した存在、ランボーがちょっとエンタメ化してきた戦場をもう一回「リアル」な戦場として見せつける。
2.3作目では戦争の部品として育ってしまったランボーと、そこに漬け込む大佐(友情で隠されてはいるけど本当に大佐はクソだと思う)という体制的なパワーバランスから解放されて、戦場にいる自己として受け入れて戦う。
気軽にランボーをヒーローにしてしまう観客の代表がミャンマーに乗り込んでいった白人であり、戦闘中に目を背け、耳を塞ぐサラだ。だからこそ、まあこれでもかとゴア描写をするわけだ。
一方で、それ故に作り物感を感じちゃうというか。戦場のリアルさを提示する為に劇薬を使いすぎて麻痺している自分を感じるのだ。実際、グロは得意じゃないはずなのにこの映画のゴアは大丈夫だった。
あと、助けてもらったらお礼は言いましょうね