ピッツア橋本

スパルタンXのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

スパルタンX(1984年製作の映画)
4.2
“スパルタンXは戦車じゃなくてケータリングカーの名前。あと三沢光晴のテーマは日本公開版しか流れないよ。あとランボーじゃなくてジャッキーのアクション映画だよ”

というわけでプロレスファンの自分だけかもしれないが、ずっと本作をシルベスタースタローン主演の戦争アクションと勘違いしていたので、ちゃんと観てみた。

まず黄金期のサモハンキンポー監督出演、そしてジャッキーチェンとユンピョウが加わる黄金カンフートリオによるスペインを舞台にした人情アクション映画。

あえてカンフーと付けないのは本作には中国拳法のコテコテ感が薄く、コミカルでバラエティに富んだアクションパートが沢山あるからだ。
ジャッキーも凄いけど、ユンピョウの空中姿勢、サモハンの元祖動けるデブ感も負けてない。まさに夢の競演だ。

血生臭さがほぼ無く、極めてスポーティーに繰り広げられるアクションと演技は実に清々しい。

ジャッキーとユンピョウが営むケータリングカーの元にやってくるキナ臭い新人探偵サモハン。そしてワケありのスペイン美女が絡んで、事件が膨らんでいく様はオーソドックスにして痛快。

この頃のユンピョウって柴田恭兵に似てるなあと思ったら、やはりググると2人のキーワードが出てきた時には驚き共感した。

これだけ黒服きた悪者が出てくるのにガンアクションを一切使わないのは、違和感以上に好感が持てた。

文句なしに素敵アクション映画。
ピッツア橋本

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