りょーこ

本日休診のりょーこのレビュー・感想・評価

本日休診(1952年製作の映画)
4.0
1952年モノクロゆるっと邦画

井伏鱒二原作だそう♪

お医者さんと患者さん。
それを支える人々。

各々の痛み、悩みがあるけれど、みんなで生きていきましょうや~

そんな優しい作品でした☆



18年前に大先生(柳永二郎)が開業した三雲医院。

今日は、戦後に建て直して一年の記念日だ。

"本日休診"の札を下げ、甥の院長達は温泉に行き、大先生と婆やは昼寝でもしてゆっくり……

と思っていたのに、何故か患者がひっきりなしにやって来る。

暴行された女性
指を詰めたいヤクザ
大昔の患者、第1号

等々…

とうとう休む暇もなく、記念日は終わりを告げ、またいつもの生活が始まる………



戦後、貧乏ながら、みんなで助け合って生きていた時代。

飄々としながら、優しく時に厳しく、人々を助け導く大先生のキャラクタが、とっても温かかった♪

戦争で頭をやられた婆やの息子役は、三國連太郎。
頭はまだ戦場に残されていて、昼夜問わず走り回ったりしている。

昔は近所に一人はいましたよね。
でもそれが普通であり、みんな彼と上手く接し、助け、共存していた。
無駄に怖がらず遠ざけず、それが日常だったなぁ。

ヤクザは、小指を切り落とす為に麻酔を貰いに来るというヘタレ(笑)
それでよくヤクザやってたな!

その他、赤ちゃんが産まれたり、盲腸手術をしたり、結婚したり、仮病だったり…
と、大忙しながら、とにかく楽しく駆け回る大先生に、元気を貰える作品でした☆

最後はちょっとウルッとしちゃいます♪
りょーこ

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