本日休診の作品情報・感想・評価

本日休診1952年製作の映画)

製作国:

上映時間:97分

ジャンル:

3.9

「本日休診」に投稿された感想・評価

踊る猫

踊る猫の感想・評価

3.8
戦後の傷跡の生々しく残った時代に上映されただけあって、精神的におかしくなってしまった青年の姿が痛々しい。だが、彼にも居場所はある。彼を存在することを許している。そのアットホームな感じがこの映画全編にも貫かれている。観ていて安心出来るのだ。なるほど古臭く感じない部分もないではないが、俳優陣の演技に味わいがありこのストーリーを嘘臭く感じさせない(つまり、アラが比較的少ない)安定感がある。井伏鱒二に依る原作は未読なのだけれど、古き良き時代があったのだなと懐かしく思ってしまった。貧乏を描いた映画だが貧乏臭くない。今でも観るに耐え得るコメディとして楽しめる。登場人物たちを多数描かせて何処まで話を繰り広げるのかと考えたが、そのようにしてオチを収斂させるのか! と唸らされてしまった。主人公の医師の演技も光るが、やはり狂気に取り憑かれた男を演じた三國連太郎と不憫な女性の淡島千景が冴えている。
戦後間もない頃の下町の風景。
町はずれで、瓦礫とボロ屋。

そこに、ある病院が。
ある日、院長以下ほぼ全員で、慰安旅行に。
お留守番は、大先生とばあや。

その日に限って、深夜までてんやわんや(笑)

古い作品ですが、当時の生活風景がよく出ていて、尚且つ人情話のコメディとしても素晴らしいです。

出演俳優は、後に大スターになる人ばかり。佐田啓二と岸恵子も、「君の名は」以前に共演(カラミはありません),

三國連太郎、鶴田浩二、淡島千景、十朱久雄(十朱幸代の父).脇で多々良純なんかが、後の芸風の原点見たいな役を真面目に演じてます。

この作品、黒澤の「酔いどれ天使」見たいなのかと、鑑賞する前思いましたが、全然違って(笑)

でも、とても暖かみのあるイイ作品でした。
pier

pierの感想・評価

3.5
戦後の苦労をコメディタッチで淡々と語られています。
三國連太郎、鶴田浩二、佐田啓二が兄弟役なんて豪華です。
鳥の群かわい
勝五郎

勝五郎の感想・評価

4.7
2017.03.27
人情話はもう日本人の心に響かないのかな?…そんな事はないだろう。

昔の喜劇は人情味が溢れている。
この映画も終戦後の焼け野原に近い風景が出てくるし、 下山事件や三鷹事件を思わせる(笑)、国鉄風景も出てくるし、登場する人々が皆魅力的で人間臭さでいっぱいなのだ。

原作は井伏鱒二。
とってもいい作品だと思うなぁ…面白いっす。つくづく自分は昭和男なのだと実感するのでした。

柳永二郎が兎に角いいです、カッコいい。そして田村秋子、鶴田浩二、三國連太郎、佐田啓二、中村伸郎そして多々良純もよござんす。
それにしても岸恵子、淡島千景は輝いてるねぇ…

いいよぉ…
yuko

yukoの感想・評価

4.0
2012.6.16 BS
小さな診療所を舞台にしたとても素敵な人情物語♪
時代劇ではない、邦画ならではプロットに大満足できる良作。
女性キャストも豪華ですが、やはり特筆しておきたいのは、
ビッグスターになる前の鶴田浩二さん、三國連太郎さん、佐田啓二さんの三人が青二才の脇役として登場していること。
時代が可能にしたスーパー・キャスティングですね。
休診の札を出しているのに多忙な医院の休日を通して戦後の市民生活を描いている映画です。休診なのにお構いなしに患者たちは三雲医院に押し寄せます。満足に昼寝も出来ない忙しさに先生は四苦八苦しますが患者には嫌な顔一つせずに非常に親切です。しかし病人とは言え若い男女が同室だったり看護婦さんが隣の部屋で寝ていたり今観るとちょっとしたカルチャーショックに見舞われます。主人公のお医者さんは戦争で心が病んだ男や暴漢に襲われた娘、指をつめるヤクザなど色々な患者に優しく対応していて随分人間が出来ているなと感心しました。
やみこ

やみこの感想・評価

5.0

何度でも見たい。
戦後すぐのドタバタ悲喜劇☆素晴らしい名言が詰まってる。
心がぽかぽか暖かくなります♪
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