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殺人者たちのmareのレビュー・感想・評価

殺人者たち(1964年製作の映画)
3.5
殺し屋2人が辿る回想録、とりあえずターゲットを仕留めたものの腑に落ちない。殺してしまった彼の過去を知る者を訪ねて、知る必要のなかった領域にまで踏み込んでしまう。派手でスケールの大きいアクション性の高い作品というよりも、理不尽な暴力描写に振り切っていて、ファム・ファタールに狂わされていく男の苦悩がそこにあったりと日常に潜む不意なきっかけが怖くなってしまう一作。主人公のF1レーサーをジョン・カサヴェテスが演じているのにもテンション上がるし、彼のナイスガイで情熱的な演技は、この時代のアメリカの側面を体現している。
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