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モンパルナスの夜のiceblueのレビュー・感想・評価

モンパルナスの夜(1933年製作の映画)
4.0
メグレ警視って小説読んだことないのですが、こんなに古くからの刑事さんだったとは。シブい貫禄。
 
伯母が死んだら自分に遺産が転がり込む。男は酒場で‘誰か殺してくれたら10万フラン出すんだが…’と呟くとそこに誰かからの‘殺しを請け負う’というメモが。

次にもう殺人現場になるところが面白い。真犯人の素性はだんだんわかってくる。終盤鬼気迫る姿はゾッとします。
 
フィルムはさすがに古びていますが、斬新なショットやアングルは見る価値あり!酒場の片隅に座っている人物を低い目線で椅子とカウンターの隙間から映すシーンなんてゾクゾクしました。刑事の聞き込みシーンも、合成ですごくユニークなアイデア。
ちょっとテンポに退屈しかけると、おっ!という面白いシーンがあるので侮れない。車が故障?したところなんて油断してたら急に面白かった!

シャンソンの歌声に犯人の鬱屈した思い入れが…。ちょっと悲しくもあり。
     
デュヴィヴィエ監督の作品もっと観たい。昔観た‘にんじん’、素晴らしかったな~
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