Tatsu

翼に賭ける命のTatsuのレビュー・感想・評価

翼に賭ける命(1957年製作の映画)
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モノクロームな色調、男女の恋愛讃美否定(加藤幹郎著『映画ジャンル論』)こそがフィルムノワールを形作る要件なのであれば、今作もそう言えるのではないか。カラーを撮っていたサークがモノクロで撮った意味。大傑作。ニコラス・レイ『ラスティメン』を強く想起するが、なんならあちらよりも厳しく、残酷なくらい。レイとサークの人間、男女に対する厳しさとその中で打ちつける過酷な希望こそ絶対に忘れてはいけない。
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