マヒロ

闇の列車、光の旅のマヒロのレビュー・感想・評価

闇の列車、光の旅(2009年製作の映画)
3.5
貧困地に生まれ、ギャングの一員として生きていた少年と、家族と共に列車を使ってアメリカへと不法移民しようとしている少女が出会う…というお話。

境遇は違えど、生まれがたまたまそこだった、というだけで二人の主人公が否が応でもよろしくないことに手を染めてしまうことになり、更にこのことが今この瞬間にも起こっているんだというのが恐ろしい。『シティ・オブ・ゴッド』とかでも描かれていた少年ギャングの実態も描かれていて、とてもじゃないけどこういう国には行けないな、と思い知らされる笑

これは前述の『シティ・オブ・ゴッド』でもそうだったんだけど、ただある国の実状を描いた社会派映画というだけではなくて、軸となるお話は普遍的な青春の物語であるというのが良い。普遍的というには周りの環境が余りにもぶっ飛びすぎてる気もするが。

ラストは悲劇だったのかもしれないけど、むしろ全てのしがらみから解放された主人公こそ幸せもので、残忍な手を使って生き残ってしまった少年こそ、これから地獄を見ることになるのでは…と思った。いやはや、日本に生まれて良かった。

(2015.250)