カント

スウィング・キッズのカントのレビュー・感想・評価

スウィング・キッズ(1993年製作の映画)
4.6
ナチス・友情・ジャズ💡

1936年。同じドイツの青少年でありながらHJ(ヒトラー・ユーゲント/ヒトラー青少年国)に抵抗したスウィング・キッズを描く、泣ける優秀ドラマ。

友情に泣いて、兄弟愛も素晴らしい!ほんのりエロい未亡人リンゲ女史が美しい。ダンス・シーンはアーリア人JK(女子高生)のパンツ丸見え❤

▼歴史的にHJに抵抗したのはエーデルワイス海賊団やモイテンが有名ですね。そんな中、我らがスウィング・キッズはジャズ♪でナチスに抵抗するぞ💡

ピーター。トーマス。
アーヴィッド(不具者)

盗みで捕まったピーターは、渋々HJへ入団。友情の証!とばかりにトーマスもHJへ入団。
HJの徹底的なアーリア人優性教育、ユダヤ人への憎悪教育。そして次第に洗脳されていくトーマス。その過程が怖いほどリアル。

不具者を忌み嫌うナチス思想にも感化され、トーマスは親友アーヴィッドをも攻撃していく。
主人公ピーターは、昼はHJ、夜はスウィング・キッズとして信念と矜持を貫くぞ!

▼当時のドイツ国民にとって「戦争は正義、ユダヤ人はゴミ」と言う考え方は一般的だったのでしょう。
そこで戦争反対!を叫べば異端と見なされたはず。
……たとえば、今の日本で「国威発揚の2020東京オリンピックに反対!」と唱えれば、たちまち【異端】の烙印を押されます。
……たとえば「北朝鮮💓大好き😆」と言えば(北のスパイか?)と、有らぬ誤解を生みます。

戦争当時に「戦争反対!」を言う事が、どれだけ大変だったのか。
ナチスを否定して、ジャズと心中したスウィング・キッズの生き様が、克明に描写されていましたよ😄✨
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