kazu1961

椿姫のkazu1961のレビュー・感想・評価

椿姫(1937年製作の映画)
3.8
▪️JPTitle :「椿姫(1936)」
ORTitle:「Camille」
▪️First Release Year : 1936
▪️JP Release Date : 1937/08/25
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-244 再鑑賞
🕰Running Time : 109分
▪️Director : ジョージ・キューカー
▪️Writer : ゾーイ・エーキンズ、フランシス・マリオン、ジェームズ・ヒルトン
▪️MusicD : ハーバート・ストサート
▪️Cast : グレタ・ガルボ、ロバート・テイラー、ライオネル・バリモア
▪️Review
🖋とにかく超越したの オーラすら感じるグレタ・ガルボの演技と若かりし頃のどこから見ても美形のロバート・テイラーを愛でる作品です。もうクライマックスの愛する人のために力を振り絞って、化粧をしようとして、椿を身につけて、田舎で暮らす夢を語るシーンの演技は圧巻、涙でボロボロになりました。

🖋 父親の残酷な宣告に傷つきながらもアルマンの幸せを守る決意をするヴィオレッタの細やかな感情表現の演技もこれまた素晴らしいです。そしてこの演技を引き出しているジョージ・キューカーの演出力が光っています。

🖋この時、グレタ・ガルボは30歳とは思えない、落ち着いた大人の女性の風格があり、第10回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされた本作を、彼女の最高作にあげる声も多いですね。

🖋本作、ジョージ・キューカー監督、主演のグレタ・ガルボとロバート・テイラーの見事な演技は前述の通り、その上、ライオネル・パリモアやヘンリー・ダニエルといった才気あふれる重鎮たちが脇を固めています。そのウィットに富んだ台詞は登場人物にリアリティを与えています。

🖋原作者アレクサンドル・デュマ・フィスが交際していた高級娼婦”マリー・デュプレシ”がヒロインのモデルで、彼女自身も23歳の若さで肺結核により亡くなっているんですね。(参考:Wikipedia)

🖋物語は。。。
椿の花を愛するために椿姫と呼ばれるパリの社交界の花形マルグリット・ゴーチェは病弱な体でしたが、豪奢な生活を続けているので健康はますます衰えるばかりでした。彼女と最も親密な世話役のブリュダンス夫人の勧めもあり、マルグリットは現在の不健康な生活から離れるためにロシアの金持ちヴァルヴィル男爵をパトロンに持つことになりましたが、ふとした間違いから若い美青年アルマン・デュヴァルを男爵と思い間違えて彼に優しい態度を示してしまいます。二年前から人知れず彼女を慕っていたアルマンの喜びは大きいものでした。それだけに自分を男爵と間違えたためと知って彼の心は痛手を受けます。男爵は彼女を熱愛し半年後に一緒にロシア行きを勧めたが、健康を理由に断られたので一人で旅立つことに。その夜彼女の誕生を祝うパーティが催されアルマンも招かれて出席したのですが。。。

▪️Overview (映画. comより)
「アンナ・カレニナ」「彩られし女性」のグレタ・ガルボと「愛怨二重奏」「小都会の女」のロバート・テイラーが主演する映画で、アレクサンドル・デュマ・フィリスの原作により「勝利の朝」のゾー・エイキンス、「港に異常なし」のフランシス・マリオン、「失はれた地平線」の原作者ジェームズ・ヒルトンとが協力脚色し「男装」「ロミオとジュリエット」のジョージ・キューカーが監督に当たり、ガルボ映画を全部受持つウィリアム・ダニエルスが「巨星ジーグフェルド」を分担したカール・フロイントと協力撮影した。助演者は「噫初恋」のライオネル・バリモア、「嵐の三色旗」のエリザベス・アラン、「小公子」のジェシー・ラルフ、かつて「嫉妬」に出演したヘンリー・ダニエル、舞台に名高いレノーア・ウルリック、「逢瀬いま一度」のローラ・ホープ・クルーズ、新顔のレックス・オマリー等である。
kazu1961

kazu1961