マチルダ

サスペリアのマチルダのネタバレレビュー・内容・結末

サスペリア(1977年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

何故かふと観たくなって幼少期以来の再視聴なんですけど…!も!も!?
全っっ然印象が変わって吃驚です。
昔はひたすらに怖かったイメージだったのに、大人になった今は恐怖よりも圧倒的芸術美を感じました…うーん凄いなあ。こんなに変わるんだなぁ。そしてあの有名なBGMも改めて本当に好き、サスペリア知らなくても多分皆知ってるくらい有名なんだけどやっぱり“この映画”のものなんだなって。

悪魔のいけにえオリジナル版を改めて観返した時の感覚と凄く似てます。あまりに小さい頃からホラー映画を見過ぎているせいで観たはずの作品もほぼほぼ未鑑賞状態って感じで、何だか毎度得するきもち。


そしてこんなにも伏線?が回収されないどころかもはやそもそも回収なんてするつもりないです〜!えりゃっ!って放っぽり出されてる、随所随所このシーンなに?!このあとどう繋がるの!?ってシーンはほぼ何にも繋がらないし関係ないし発展もしない。(蛆虫のシーン、世界で一番嫌いなものは虫だけど画面上でなら別に大丈夫…といいつつ気持ち悪かった…あれ本物ちゃんと使ってるんだキモ過ぎる凄すぎる…)でも時代も時代だから技術的な限界もあるのにB級映画にはなってないんです。結構意味不明なのに。
それでもこの映画が名作と言われる所以はとことん芸術美に振り切っているからこそですよね。鮮やかすぎる原色。真っっっ赤な血…こんなに美しいスプラッタはなかなかないです。私はあまりスプラッタ自体は得意ではないけれどこの映画のそういうシーンは美術館の絵画を次から次へとカットごとに見せられているかのような気持ちで楽しめました。


うう…良い映画です。
でもこれはかなーーーり好みの別れる作品。
そして実はまだ観たことのないリメイク2018版。よーし!今から観るぞー!
マチルダ

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