たつなみ

サスペリアのたつなみのレビュー・感想・評価

サスペリア(1977年製作の映画)
3.5
『食人族』に次ぐ私のトラウマ映画。
『決して1人では観ないでください…』と呟く予告編がとにかく怖くて、当時子供だった私は1人でトイレに行けなかった程。
そういえば『8時だョ!全員集合』で志村けんが良くこのキャッチコピーをギャグで使ってたっけ。

1977年の作品ということで、特殊効果のチープさは否めないが、未だにこの作品を『芸術』として形容する方がいらっしゃるのも良く分かる。
赤、青、緑の原色を大胆に使った映像や、ゴブリンの強烈な音楽によって全編に漂う不安感がとにかく強烈。

主演のジェシカ・ハーパーの目の動きや、独特な表情も絶妙で、作品の恐怖感に一役買っている。
映像、音楽、演技と三拍子揃っていて、ホラー映画としてもとても完成度が高い。

ただ、残念な事にちょっと脚本がチープな気がした。
『魔女』がテーマという事で、ちょっとファンタジーチックなクライマックスには違和感を感じる。
もう少し得体の知れない感じで終わっても良かったかも。

それにしても劇中で流れるオルゴール調の曲は堤幸彦が『TRICK』で丸パクリしているという事がよ〜く分かった。
改めて堤幸彦が嫌いになった (−_−#)