タラコフスキー

サスペリアのタラコフスキーのレビュー・感想・評価

サスペリア(1977年製作の映画)
4.7
ホラーも描き方次第で芸術になり得ることを証明した、ダリオ・アルジェントの代名詞的傑作。

冒頭から血のように赤い光が強調されたりゴブリンの音楽がめちゃくちゃ不安な気持ちにさせたりと始まった時点で尋常じゃない展開が待ち受けていることが容易に察せられるけど、案の定最初の殺人からド派手な演出で独特な殺しの手法を見せつけてくるから実に強烈。

その後も魔術的世界観を散々見せつけた挙句、ラストにそれまで以上の叫びと狂気で締めくくるものだから、最後までとにかく圧倒させられた。

しかもそれでいて最初に述べたように照明の色彩がとても鮮やかで芸術的にすら思えるから、狂気と美しさの同居する作品を目の当たりにして言葉が出なくなる。

というか中盤の暗い部屋のシーン、改めて見るとまんまシャイニングの例のシーンで似たシチュエーションが作られていて、ホラーを作る上でキューブリックがアルジェント作品を大いに参考にしたことがよくわかる。

それにしてもルカ・グァダニーノがこの名作ホラーをどのような演出で料理するのか、恐ろしくも楽しみでならない。(ティルダ・スウィントンのミス・タナーは絶対嵌まり役になると現時点でも断言できるが)