サスペリア (1977)
冒頭から 横殴りな雷雨
物語の主人公 スージーはバレエ留学のために
アメリカからドイツへ移住する
タクシーを捕まえるが運転手は不明瞭な表情や会話
目的地である赤い館
そこから出てきた バレエ学生 パットの謎の怯え
「秘密が…扉の裏に…アイリスが3本…青を回して…」
不穏な空気の中でパットは恐怖に駆られ
どしゃ降りの雨の中 赤い館を飛び出していく
陰鬱さと不穏な雰囲気が漂う
逃げ惑うパットはやがて捕まり
腹や胸を滅多刺しとなり 鮮血が流れ
無惨な首吊りで発見される
駆けつけた友人も巻き添えをくらう
不可解な事件は多々起きる
天井から落ちてくる大量のうじ虫
盲導犬に噛み殺されてしまう盲目のピアニスト
サスペリアはイタリアホラーの金字塔と称され
>決してひとりでは見ないでください
と有名なキャッチコピーがついている
2018年には"君の名前で僕を呼んで" (2017)
ルカ・グァダニーノ監督がリメイク
オリジナル版も4Kレストア版として
リメイクに合わせ 再度脚光を浴びている
サスペリアといったら.....
最も有名な冒頭のタクシー車中でのシーン
タクシー運転手の後ろの窓に
"明らかに映っている"
苦痛に歪む男の怨霊
平成初期に流行っていた 恐怖番組にて散々
"ホントに映っている"
と囃し立てられた
ダリオ・アルジェント監督曰く
アレが意図的だったことも明かされている
4Kレストア版では若干キレイになって
見やすく(?)怨霊が映っている
物語自体は
主人公スージーが通うバレエ学校そのものが
魔女たちの館であり
儀式と呪術の中で殺人が起きる
スージーは学長 兼 魔女であるマルコスを
何とかナイフで殺傷し 呪いを解く
というベタな内容
しかし サスペンス要素も含まれ
殺人の描き方は古典的だけど
その表現方法は非常に芸術的で甘美的
そして観衆を煽るために劇中の音楽には
恐怖のオルゴールが流れる
ジワジワくる異様なムード
https://m.youtube.com/watch?v=vzU3jnNWKbI&feature=youtu.be
建物はセットであろう 環境だけど
暗色な赤や青・鮮明な赤や青
後半には黄緑が発光する
表現自体がRGBの原理に従っているのも
どことなく理解できる
1977年な公開されるも今も色褪せることなく
むしろネオクラシカルの様相を醸し
観てる人に恐怖感を与えるレジェンド映画
『サスペリア』
↓
『インフェルノ』
↓
『サスペリア・テルザ 最後の魔女』
魔女ストーリーの三部作もチェックする中で
時間があればリメイク版と比較もしてみたい