くまプーは相変わらず癒されるなあ
常識が通じない100エーカーの森の仲間たち、彼らのふとした言動1つで普段何気なく過ごす日常に新たな視点が降って湧くよう。ある意味新鮮。
映像は非常に現代的でドラッギー。プーの蜂蜜禁断症状の描写はめちゃくちゃ笑った。
チョークで描くアニメーションなど非常に新鮮。
ただ、正直なところ正当な前作である完全保存版(1977)には敵わないかなあという印象。というのもアニメーションの動きがプーさんという題材にミスマッチな気がする。
1つ1つの動きが俊敏。特にギャグシーンで顕著に見られる。なんとなくテレビアニメのような感じがしてしまった。プーさんはもっとスローに、余韻を楽しめるような動きと絵柄の方が合う気がする。77年版はまだ粗さの残る手書きで温かみがあり、ゆっくりと楽しめる作品だったからそのイメージが強くそちらの方が好み。
技術の進化でアニメが作りやすくなりクオリティも上がる一方、失われる何かもあるんだなあと思った。