チャチャのパパ

冒険者たちのチャチャのパパのレビュー・感想・評価

冒険者たち(1967年製作の映画)
3.9
観ながら思い出したのは、ルパン3世だ。もちろん、大塚さんが作ってた前期の青ルパンね。あれが一番好きだ。

子供心に何故ルパンと次元に憧れてたのかが少しわかった。彼らはとにかく自由である。それを何より大切にしている。「学校なんて行かなくてもいいんだぜ。俺たちみたいに自由気ままにやれるさ。」なんて言われてる気がしてたんだよ。

この3人も同じだ。飛行機乗りに、自分で制作するエンジニアに、前衛芸術家。なんとも妙な取り合わせなのだが、これがなかなかに絶妙なバランス。

アラン・ドロン演ずるマヌーはやけに男前で、ヒゲボーボーでもやはりカッコ良い。リノ・ヴァンチュラのローランは良い人過ぎ。最後の場面で「レティシアはお前と暮らしたいって!」という嘘をつくのだが、マヌーにあっさり看過されてしまう。ジョアンナ・ジムカスのレティシアは不思議ちゃんなのだが、フランスの女優さんにある、“選ばれた者にしか無い美貌”がある。無理しなくても綺麗って言うやつ。

1967年の映画だから、まだ世の中には未発見のお宝があちこちにある、と信じられていた時代。今のお宝はネットの中にしか無いのか?