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ステージ・ドアのkyonのレビュー・感想・評価

ステージ・ドア(1937年製作の映画)
4.0
演劇寮で女優を目指す女性たちの物語。

メインキャストはキャサリン・ヘプバーンとジンジャー・ロジャーズ、アドルフ・マンジューみたいだけど、たくさん個性的で強気な女性たちが出てきて目が忙しい笑

でも気を遣わない、ずかずかした台詞合戦は苦楽を共にする共同体だからこそこっちは見守れる。

パワーショルダーっぽいドレスの羽織はポンチョぐらいふわっと広がったコートでなるほどな、と感心。

”魅せられて四月”の舞台に命を賭けたケイの存在はストーリーの必然性を与えてる。ケイの階段シーンが印象的。ざわざわして、心情も伝わって、女優の紙一重な部分が垣間見える。
だからその後のキャサリン演じるテリーはやっと、というかついさっきまでの生々しい感情を舞台で吐露し、成功を収めたし、事情を知る演劇寮の仲間たちは涙する。ロジャーズ演じるジーンと和解したのもケイのおかげ。
この舞台の場面泣けた。

女の花園、的な作品たくさんあるけど、この作品いいな。同じ女優ものの『イヴの総て』の方ががつがつ野心で闘うみたいな感じだけど、こっちは共同体だからこそ繋がることで成功した感じ。

アドルフ・マンジューの役は笑った。悪いおじさま笑
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