ひげしゃちょー

ストレイト・ストーリーのひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)
4.2
脚本を自分で手がけていないということもあって一番デヴィット・リンチらしからぬ映画。 実に優しい物語である。旅路で出会う人々とアルヴィンが織りなす会話がとても印象的。若者との会話の中で発した「年を取って一番つらいのは若い頃のことを覚えていることだ」という名言の裏に隠された真意が後に爺さん同志で話している内容からわかる。その会話が何とも重くて切ない。 基本的にはリンチっぽくない映画なんだけど、おばちゃんが自動車で鹿をひいてヒステリックに喚き散らす一連のシーンは唯一リンチっぽい。