フッカー

ストレイト・ストーリーのフッカーのレビュー・感想・評価

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)
3.8
以前はヒューマンドラマとかロードムービー好んで見てたなあと思い立ち、
一人MCU大会や一人SWなども一段落したところで鑑賞。

ちょっと独特なロードムービー。

頑固なおじいさんアルヴィン・ストレイトは娘(40代くらい?)のローズと二人暮らし。
途切れ途切れ言葉を話すローズと微笑ましい生活を送っていたが、兄ライル・ストレイトが倒れたと聞き、自ら会いに行くことを決める。

こうしてトラクター(芝刈るやつ)の後ろにトレーラーを繋いだマイカー(*゜Q゜*)での、おじいちゃんの約600km(゜ロ゜;の旅が始まる。


音楽が流れないシーンが多かったのが非常に印象的。言葉も多くない。
物語に大きな起伏があるわけでもない。
流れるのは広大な畑の中の一本の道路を、 トホトボとトラクターで進むおじいちゃんの姿......

正直序盤は少し飽きていた。でも家出少女とおじいちゃんか焚き火をする辺りから少しずつ引き込まれる。

じっくりと語られるアルヴィン・ストレイトという人。抱える痛み。旅先での関わりで表れる人柄。
抜かれたトラックが巻き起こした砂埃をギュッて耐えるおじいちゃん可愛い(*´ω`*)


もう死期が近いんですよね。だからあることを成そうとしている。
旅に出る前、穀物倉庫から不穏な音が流れる描写があって、暗示的におじいちゃん大丈夫かな(´・ω・`)
と思っていたが果たしてどうなるのか....。

アルヴィンはこの旅で何かを見付けたというより清算をしようとしている。
家出少女なんかは若いからある種の答えを貰うきっかけになったり、
トラクター修理で出会ったanotherじいちゃんなんかは、年齢が・生きた時代が近いからこそ同じような痛みを経験してたりして.......みんな過去と向き合います。

そして至る旅の最後。
この最後が個人的に好きだから+0.1or0.2点くらい!!(*´ω`*)

男ってこうですよね。多くを語らないけど、その行動から気持ちが伝わったりして、泣けてくる。

個人的に星見るのは好きなんで夜空を見上げたくなる映画でした。エンディングロール良かったなあ。
ちょっと長くなりました!笑