素朴なロード・ムービーだが、自分も若い頃に北海道を2ヶ月くらいツーリングしたことを思い出した。夏の北海道は、ライダーは勿論、原付、チャリ、ヒッチハイカーなど様々な旅人が行き交うが、ちょうど「トラクターで旅する父娘」がいて、当然行く先々では人気者、「下り坂なら12キロは出るよ」と語るのがとてもイケてた（笑）
本作は、フェイクとか過剰な出来事は全くなく、設定・展開・物語とも、ここまでムダをそぎ落とされた映画ってなかなかないくらい素朴でシンプルだ。ストレイト爺さんは寡黙なようでいて、語るときは饒舌に喋るところが魅力だし、一方でラストの「言葉なんていらないだろ？」ってのも最高にクール( ͡° ͜ʖ ͡°)。これぞ年の功、男としてあるべき年輪の重ね方。
とてもデヴィット・リンチ作とは信じられないが、巨匠は稀に全然系統違いの作品を撮って、しかも良作だったりする。腕、あるんすね〜♫
