Yukiko

名もなきアフリカの地でのYukikoのレビュー・感想・評価

名もなきアフリカの地で(2001年製作の映画)
4.5
2017年7月20日   ツタヤレンタル
『名もなきアフリカの地で』2001年制作 ドイツ
監督、カロリーヌ・リンク。

原作はシュテファニー・ツヴァイクというドイツの作家の自伝である。
第2次世界大戦時、ナチスの迫害から逃れてアフリカのケニアに
移住し、戦後、またドイツに戻った一家のケニア時代を描く。

父はドイツで弁護士だったが、職を奪われケニアに渡る。
1938年。母イエッテルと娘レギーナは、ナチスの迫害から
逃れるため、父ヴァルターのいるケニアに移住する。
娘のレギーナはすぐにアフリカに馴染んだ。
母イエッテルは黒人の料理人のオウアを悪気はないが差別をする。
夫には不平不満を言い、なかなか現地になじまない。
父ヴァルターは畑仕事に慣れず、自分の無力さを感じていた。
夫婦の間には小さなわだかまりが募る。

しかし、時とともに、母は違いを認識し、受け入れるようになる。
オウアの頭脳の良さも認め頼るようになる。
第二次世界大戦後は、父はドイツで判事として働きたい、自分の
国だからという希望を持つ。
ケニアに残りたいと考える母と娘。

家族が最初に住んだケニアは、井戸も出ない、木々の緑は
疎らのような荒れた土地で家も粗末だった。
二度目に住んだイギリスが用意してくれたケニアの土地は、
木々の緑豊かな家も立派なものになった。
畑を手伝う黒人も多かった。
この2番目の家での生活で、ようやく母親も慣れたようすだった。

この家の料理人としてオウアという現地人が、なかなかいい味を
出していて、父の命を助け、一家を助けて、一家の
引っ越し先の家に、遠くから歩いてやってきて、
また一家と一緒に住む。
彼が作る料理は美味しそうだ。
娘のレギーナととても仲が良い。

広大なアフリカの地をゆったりとした気分で観れる
いい映画だった。
ナチスの時代、迫害から逃れてアフリカで過ごしたユダヤ人が
いたことを、この映画で初めて知った。

ラスト、親子3人が一緒のベッドで寝ているとき、父親が
「僕の大事なものがこのベッドの上に全て揃っている」と。
家族が一番♡