ROY

ジャグラー/ニューヨーク25時のROYのレビュー・感想・評価

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エキサイティングな街をいま〈クラッシュ・ムービー〉のむせかえる熱気が疾走する!

誘拐された娘を取り戻すため、命がけで犯人を追い続ける男の執念の戦いを描いた骨太アクション。

■INTRODUCTION
世界22ヵ国、1500万部を売りつくしたハード・サスペンスの超ベスト・セラー!ニューヨークの夜と昼にオール・ロケを敢行して、ついに映画化!

元警官の娘が誘拐された。犯人は、少女を富豪の娘と間違えたのだった。誘拐された少女の父親は、犯人を追って夜の町を駆け回るが……。

■STORY
元刑事で今はトラック運転手のボイドは、離婚して引き取った小学生の一人娘を男手ひとつで育てている。そして彼女の成長こそが彼の生き甲斐だった。娘の誕生日、早朝に帰宅したボイドは娘を起こし、プレゼントを渡すと、登校する彼女を途中まで見送ろうと一緒に家を出る。ところが一瞬目を離した隙に娘は何者かに連れ去られてしまう。逃走する犯人を車で、地下鉄で、そして自らの足で必死に追いかけるボイド。しかし、ついに力尽きた彼は警察に駆け込む。ところが一匹狼の刑事だった彼にかつての同僚たちの態度は冷たかった。ボイドは絶望感を胸に、再び犯人を探すため街へと飛び出して行くが…。

■NOTE I(NY Timesより)
『ジャグラー/ニューヨーク25時』は、爽快なテンポで始まるスリラーだが、最後はスリラーとしては息もつかせぬ展開と過剰なプロットで終わる。

元警察官(ジェームズ・ブローリン)には娘がいて、その娘は青いオーバーオールを着ている。そのオーバーオールは、変人(クリフ・ゴーマン)が誘拐を計画している別の少女(金持ちの娘)が着ている服と悲惨なほどよく似ているのだ。彼は間違えて元警察官の娘を誘拐してしまう。映画の残りの時間は、ニューヨークの多くの場所にまたがり、何十台ものボロい車が登場する追跡劇に費やされる。一方、ブローリンは、かつて夫婦喧嘩をさせた元警察官の同僚に追い回される。このような筋書きは、よほど強い枝を持っていない限り、木になることはない。

本日より近隣の劇場で公開される『ジャグラー/ニューヨーク25時』の主人公を、ブローリンは恐れを知らぬダイナモとして演じている。そして彼は、この街で最も厄介な地域のいくつかを、娘の後を追って颯爽と歩くのだ。サウスブロンクスでは、同じストリートギャングと2度も激突し、タイムズスクエアのマッサージ店でもトラブルに見舞われる。

ブローリンは邪悪な状況下でもなぜか心強い存在であり、彼の演技はもう少し喋ったり追いかけたりしても大丈夫なほど力強いものである。この映画の素晴らしいキャストは皆、ストーリーが許容する以上の詳細な人物描写が可能なようだ。

ビル・ノートン・Sr.とリック・ナトキンによる脚本は、サムネイルサイズの人物像を描こうとすると、ひどくつまずく。この映画の最悪なシーンは、元警察官とその元妻との長い夫婦喧嘩を手短にまとめたものと、誘拐犯が自分の動機を説明するシーンである。これらは、本作での騒がしいシーンの数々の中でも、抜群にありえないことがわかる。どうやら、悪役はサウスブロンクスで育ち、そこがいいところだったと覚えており、そこのビルを買い占めている不動産開発業者に復讐しようと決意しているように見える。この誘拐犯は今でもサウスブロンクスに住んでいて、近所の人たちから「モグラ」というあだ名で呼ばれている。このあだ名は、長い演説や、少女に母親を思い出させるような古い青いドレスを着せるシーンよりも、彼について多くを語ることに成功している。

監督のロバート・バトラーは、これまで主にテレビやディズニー映画で活躍してきた人物だ。ストーリーを必死に盛り上げつつも、勢いもあり、街角のシーンはメリハリのある臨場感。また、リチャード・カステラーノを魅力的な脇役に、才能ある新人を小さな役にと、見事なキャスティングをしている。誘拐された少女役のアビー・ブルーストーンはかわいく同情的で、ジュリー・カーメンはブローリンが道中で出会う親切な若い女性役で出ている。彼女は映画の終盤でいつの間にか姿を消してしまうが、他にもいろいろなことが起こるので、どこに行ってしまったのか思い出すのも難しい。

Janet Maslin. 'NIGHT OF THE JUGGLER,' HUNT FOR A PSYCHOTIC. “The New York Times”, 1980-06-06, https://www.nytimes.com/1980/06/06/archives/night-of-the-juggler-hunt-for-a-psychotic.html

■NOTE II
タイトルとは裏腹に、この作品は夜行性のピエロが玉を使う練習をするのとは何の関係もない。その代わりに、ニューヨークを現実よりも醜く見せるという稀有な偉業を成し遂げた、大げさなアーバン・スリラーだ。元刑事のジェームズ・ブローリンは、自分の娘が「今月のサイコ」候補に間違って誘拐されたとき、娘を探すために街を荒らしまわる。シドニー・J・フューリーの後任として監督を務めたロバート・バトラーは、数々の「自動車事故のシーンに間違いない」シーンで技術力を発揮するが、出演者の人間性にはあまり興味がないようだ。ブローリンはほとんどインパクトを与えず、彼がかつてジェームズ・ボンドのオーディションを受けたことを考えると不思議な感じがする。タクシー運転手役のマンディ・パティンキンにご注目。2/5

Robert Sellers, Radio Times, https://www.radiotimes.com/movie-guide/b-qen613/night-of-the-juggler/

■COMMENTS
IMDbのレビューが面白かった。『Night of the Jogger』でいいとか笑

レビューでは“sleazy(薄汚い)”が結構出てきた。