ゆきの

エンジェルのゆきののレビュー・感想・評価

エンジェル(2007年製作の映画)
3.0
富、名声、愛する男性を全て手に入れたエンジェル。彼女はどこで人生を間違えたのだろう。


想像力という才能を授かり、その才能だけで作家という地位と名声を手に入れる。
少女の頃から夢を見ていた生活をなに不自由なく手に入れ、伯爵の息子を生涯かけて愛する。
夢と愛に生きるエンジェルと、才能を捨て現実に走るエスメ。
彼女が彼を繋ぎとめておくには、お金という脆く俗物的なものでしかなかった。

エンジェルというキャラクターは、自分に絶対的な自信があり、周りの目を気にしない。編集長が言うように、悪趣味だけれど、才能と身一つでのし上がった人。
感情的で彼女の喜怒哀楽が手に取るようにわかってしまう所に、フランソワ・オゾンらしくないとと思ってしまった。

オゾンの作品をって、淡々としている日常の中にサスペンスとどこか官能的な雰囲気が漂っていて、それが観ていて気持ちいいのに、この作品は異色。
オゾンのそれを期待してこの作品を手に取るのならば、オススメはしません。
途中で、あれ?これオゾンだっけ??
っえなるんだけれど、作品としては綺麗。

でも、うーーん!!なんかちがう!
ゆきの

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