冒頭でこれはディズニー作品か?と思ったのはつかの間、だんだんブラックな展開に。
50年代ぐらいのメロドラマをオゾンが撮ったら…という雰囲気でした。オゾン作品と思って観ると期待外れ感も。
上流階級に憧れる夢見がちのエンジェルが小説を書いて出版社に送ったら本が刊行され、そこからあれよあれよと人気作家に。本人は自己中でかなりイッちゃってるキャラ。好きにはなれない。
貴族の売れないイケメン絵描きエスメに恋をし結婚するが、彼は戦争へ…そしてモロモロあって、なんとも皮肉で悲劇的なラスト。若くして売れたせいで破滅に向かったとも思える人生でした。
イギリスらしい屋敷と衣装が素敵。邸宅の名前が「パラダイス」なのが皮肉…
エスメの妹ノラがエンジェルに思いを寄せていると思わせる描写はオゾンらしい。
ランプリングのチクッとした台詞が言い得ていて心地いい。エンジェル役ロモーラ・ガライの最初と最後の変貌っぷりが見事です。
チラッと映るニャンコ、ワンコが可愛いかった!