広島カップ

チャイナ・シンドロームの広島カップのレビュー・感想・評価

チャイナ・シンドローム(1979年製作の映画)
3.0
日本の裏側はカルロス・ゴーンの故郷ブラジルなのか?※

日本の原発でメルトダウンが起きたら日本ではブラジル・シンドロームというのか?
チャイナ・シンドロームというのはアメリカではそういう意味で使われている。
格納容器を突き破った高熱の放射性物質は地球を横切って裏側の中国にまで届いてしまうよということを表したとても嫌な言葉。

本作はスリーマイル島原発事故の起こる何日か前の全米公開。
本作で描かれている事象の中でなにより恐ろしいのが原発関係者の隠蔽体質。
そのことを改めて観せられてがっかりする。現在になってもそのことが変わらないことがとても恐ろしい。
事故につながる都合の悪いことは隠し、国内で放射性廃棄物の最終処分地など見つかる訳はないということも隠して探すふりをしている。国民はそんなことはとっくに解っているというのに白々しく隠している。

育休取るのも結構だけれど可及的早期に明るい未来につながるセクシーな決断をしてもらえないだろうか?小泉環境大臣殿。
映画に関する感想が殆ど出てこないテーマ自体が重すぎる作品。

※本当はブラジルの大地ではなくブラジル沖の大西洋というのが正確。
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