さまよえる象人間

ゴジラのさまよえる象人間のレビュー・感想・評価

ゴジラ(1984年製作の映画)
3.8
初代では序盤で処理されていた国際的な駆け引きを巧く物語に盛り込んでおり、ゴジラ大暴れ後の流れもテンポがいいので作劇的には『シン・ゴジラ』よりもしっくりくる部分が多い。「都市の崩壊」を怪獣映画の文脈に落とし込んだ作品として個人的には好みである(スーパーXはこの際置いといて)。
ただ沢口靖子の演技のヤバさが最後まで足を引っ張っているし、武田鉄矢を無用に引っ張りすぎて、折角の名台詞「この田舎もんが!」を無駄に捨ててしまってる。何より小林桂樹の泣き演技が酷い。あんたは泣く立場じゃないだろうが。誰か止める人いなかったんか?