つるみん

遊びのつるみんのレビュー・感想・評価

遊び(1971年製作の映画)
3.3
大門正明と関根恵子(高橋恵子)の古臭い会話が妙に不思議な雰囲気を出していた。

話の内容を簡潔に言うと、
童貞と処女のロードムービー。

「お前…柔らかい身体してんなぁ。まるで小鳥みてぇだ。」このクラブでのシーンは本当に初々しいですね。個人的にラストシーンより好きなのがこのクラブシーンでした。当時16歳の関根恵子。もちろんフルヌード公開なのですが…。今じゃ10代のフルヌードなんて考えられないですね。広瀬すずがフルヌードだなんて………………。

さて本作は大映最後の増村保造監督作品らしいです。増村監督で大映というと〝卍〟や〝刺青〟を思い出しますね。改めて考えると確かに似ている味わい深さがあります。

ラストシーンは大映が倒産するのを予期するかのような場面。これからどこへ行けば良いのか全くわからない、道のない2人を眺めるのはどこか悲しくなります。

キャスト面は出演2人に加え、若すぎる平泉成に蟹江敬三もヤクザ役で出演されていましたね。
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