アァーーーーーー

ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつのアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

3.8
クリスティンスコットトーマスの圧勝。

映画自体は分数の少なさからか、矢継ぎ早に、かつ、似たようなタイム感でカット割りされ、気の利いた長回しもなく、唐突なセリフも含めて、感情移入があまり出来ないまま進行していく感じ。
映像や描写などは悪くないが、主人公はパッとしない顔で印象が薄く、たまーにしかジョンレノンに見えない(この人、キックアスの主人公なんですね。。あっちの方が印象的)のが勿体無いし、ポールマッカートニーもジョージハリスンも全く似てない雰囲気だけの顔立ちで、そこまで行くと、「ジョンレノンのビートルズ前」を期待して見る、と言うよりかは、「複雑な家庭環境で育った人間の青春ドラマ」として見た方が納得しやすいかと。

なんか、印象的にはゲンズバーグの若い頃の映画「キルユアダーリン」を思い出したが、あの映画ほどクソではなく、まあ、納得して楽しめる感じ。
それはアンヌマリーダフとクリスティンスコットトーマスの魅力(1つのカットにもうちょい時間をかけれたらもっと凄かったと思う)と、
嘘みたいな内容でも実際にあった話、という部分が大きいかと思う。

前半は特に役者も短いカット割りで何を表現したらいいのか模索してる感が否めないが、後半になるにつれて全員がいい演技になっていくのが見え見え笑
監督は長編処女作との事ですが、その辺の配慮が足らなかったのかと。
アァーーーーーー

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