みおこし

リプレイスメントのみおこしのレビュー・感想・評価

リプレイスメント(2000年製作の映画)
3.7
何だか今年は更新が滞りがちです。日常が戻り次第、またペースが戻ってくると良いのですが…。

プロアメリカンフットボール界でストライキが起こり、ワシントン・センチネルスの選手たちがボイコットして試合を放棄。この事態を受け、オーナーから指名を受けたマグギンティー監督は、今後の試合を戦うための代理選手(リプレイスメント)のスカウトを依頼される。かつて大学リーグの花形スターだったファルコをはじめ、実力はあるが一癖も二癖もある選手たちが次々と招集されるが…。

『少林サッカー』大好きっ子としては、夢を絶たれた落ちこぼれ選手団が次第に覚醒していくというあらすじはツボなので(笑)最初から最後まで楽しく鑑賞できました!なぜかサントラだけは聴いて「カッコいい曲たくさん使われてる映画なんだな~」と思ったら、本当に次から次へとヒット曲が流れるので(Young MCの”Bust a Move”とか、Gary Glitterの“Rock And Roll Part 2”とか)、まるでジュークボックスのよう!一番印象的に使用される楽曲が、コロナ下でブームが再燃しているグロリア・ゲイナーの”I Will Survive”なのですが、監獄でみんなで踊るシーンもラストも最高でした!
そして肝心な選手団に扮した役者陣がかなり豪華!ファルコ役のキアヌ・リーヴスは言わずもがな、暴れん坊のベイトマンには監督としての活躍が目覚ましいジョン・ファヴロー、まさにパブにいそうな雰囲気のサッカー選手にリス・エヴァンスと、秀逸すぎるキャスティング。個性豊かな面々に、ジーン・ハックマン演じる監督も最初は手を焼きますが、だんだん連帯感が生まれていって最後は素晴らしいチームに。ただ、“リプレイスメント”の宿命とは酷なもので、あくまで彼らは永遠にフィールドで輝けるわけではないというのがまたぐっと来ます。しかし一度は夢をあきらめたメンバーが、選手として以上に、人生をかけて再起をかける姿は本当に勇気づけられたし、大人のスポ根ムービーという感じで斬新な気がしました!

笑えるシーンはたくさんあったけれど、チアリーダーのオーディションシーンは爆笑でした。チアリーダーたちも一軍というよりはどう見ても適任ではない人たちしか来ないので、最終的に完成したパフォーマンスもセクシー過ぎ。その結果、相手チームの選手たちを逆にかく乱することに成功していましたが、なんてセコい手なんだ!と(笑)。

それにしてもジーン・ハックマンはおじいちゃんになってからもなんてカッコいいんでしょう…!
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