ヨシダ

マレーナのヨシダのレビュー・感想・評価

マレーナ(2000年製作の映画)
4.2
昔鑑賞してモニカ・ベルッチの美しさに度肝を抜かれた記憶があります。
彼女の美しさもさる事ながら少年の初恋を描いた作品の中でも個人的にはかなりの名作だと思っています。

舞台は第二次世界大戦下のシチリア島。
街中の男性の憧憬の的でありながら女性たちからは執拗な嫉妬を受けるマレーナ。
そんな彼女に恋をし早く大人の男になりたいと願うレナート少年の淡い恋心が描かれています。

序盤のレナートは彼女の家を覗いたり下着を盗んだりと、エロガキ感満載のムーブを見せてくれるのですが、彼女の夫や父が戦火で亡くなった時も娼婦に成り下がった時も、子どもの彼にはただ見守る事しかできません。「最大の愛は片思い」と綴り、妄想の中で恋をする彼の心情がとても切なく描かれています。

そんなレナートが彼女の幸せを願い、最後にとった行動は感動的ですね。
「レナート、お前は一人前の男だよ」と目頭が熱くなりました。
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