すずき

美女と野獣のすずきのレビュー・感想・評価

美女と野獣(1991年製作の映画)
4.0
横暴で傲慢な王は、魔女によって醜い野獣の姿に変えられ、召使い達も家財に変えられてしまった。
呪いを解く方法はただ一つ、王が真実の愛を学び、また愛される事だった。
数年後、荒れ果てた城に迷い込んだのは、奇人発明家のモーリス。
野獣に捕まった彼の代わりに、自ら囚人となる彼の娘・ベル。
野獣はベルを気にいるのだが、町一番の狩人・ガストンも彼女をモノにしようとしていた…

ディズニー手書きアニメ時代の名作。
相変わらずヌルッヌルに動く手書きアニメは、現代ではもはやロストテクノロジーか。
CGアニメもだいぶ手書きに近い味になってきたけどね。
本作では一部背景に3DCG使用だけど、ブルーレイのリマスターが綺麗過ぎて、手書き部分と比べてもほとんど浮いて見えない!

そんなブルーレイ画質のおかげか、20年以上前の映画とはいえ画面はほとんど気にならなかった。
ただ、やっぱりシナリオは現在のディズニーと比べると、まだまだ洗練されていない。
ベルと野獣が互いを想い合うようになるまでの経緯が、ややご都合か。
そこら辺はOVAの続編で補完されるらしいけれども。

しかしこの映画のベスト・キャラクターはなんといっても、悪役のガストン!
狩りが上手くてハンサムでムキムキ、老若男女に慕われてる、ヴィランにあるまじき陽キャリア充だ。
しかし視聴者には、どー見てもハンサムには見えないし、バカ顔晒してる事の方が多い!
ドクズなんだけど、一番人間らしいというか、欲望に忠実な奴です。
そしてラストも呆気なかった…ガストン主人公のスピンオフで報われてくれ!(切実)