はっち

美女と野獣のはっちのレビュー・感想・評価

美女と野獣(1991年製作の映画)
5.0
【なぜかって?愛してるから】


ディズニーが贈る感動作品であり傑作。

人は確かに見た目は大事。
まず見た目が良くなければ異性も寄ってはこないし、社会人としても世渡りしにくいとは思う。

でも、見た目だけが全てなの?

それは違う。

大事なの人を思いやる「心」
愛する人、大切に思う人に自分が何ができるか?という「器量」
そして常に「謙虚」でいること。

目で見えるモノが全てではない。
目に見えない本質的なものはたくさんある。
親族に盲目の方がいるんですが、以前こう言っていました。

「目が見えなくても人には見えないものが見える。人の顔は見えないけど、声や行動だけでその人のことが理解できる」

そうかもしれない。
盲目の人の方がよほど僕らより「見えて」いると思う。物事の本質を。

人の容姿などは所詮、ただの鎧であり被り物であって「愛」の前ではもはや何も意味を為さないのだろう。



ガストンには「人を思いやる心」などが全く無く欠落している。

ベルがガストンに言い放った

「野獣は彼じゃない。あなたよ」

この言葉が全てを物語ってます。

ラストの野獣とガストンが闘う場面は、本当にガストンが野獣に見えた。人って本当に恐ろしいものだと感じた一連のシーンでした。

このような自意識過剰で自惚れた男には絶対になりたくない。
なりたくてもなれそうにないが。







冒頭のセリフ「愛しているからこそ離れる」

僕の身近にも最近ありました。

今年の7月に出産予定の僕の姉が産休に入っていますが、旦那さんは敢えて一緒に暮らさずに出産するまで実家の母親の元に預ける決心をしました。

思わず「何で一緒にいないの?」

そう聴くと

「そりゃ一緒にいたい。
けどな、愛してるんだよ。
俺はテレワークじゃないし、感染リスクが高い。
だから産まれてくる子供の為、嫁の為にも距離を取る必要がある。
寂しくて胸が張り裂けそうだけど、俺ら家族の為だ」

と涙ながらに言っていた。

そうか。これが愛か。

僕も結婚して大事な存在ができればそういった感情になるんだろうか。してみたいし、早くそうならなければ、と思った。いや、思わされた。

「映画を観ただけでそんな大袈裟なことを」

と思う方もいるかも知れない。

それでもいい。構うものか。
大事なのはそれを感じることだ。
それを感じないことが1番哀しいことだ。
感じ方は人それぞれだと思う。
それは僕の場合、素晴らしい映画から感じた、ただそれだけのことだ。

改めて、ディズニーは、ミュージカルは、そして映画は素晴らしい。
忘れかけていたことを再確認させてくれるのだから。


ベルと野獣のダンス💃シーンで、ポット夫人の甘い歌声も相まってか自然と涙が頬を伝いました。

「落涙した」や「泣いた」より「涙が頬を伝った」という形容の仕方が1番しっくりくるようにし思いました。
もはやこの作品の全てのシーンが名シーンのような気がしましたが、このダンスシーンが1番の名場面だと感じました。


あと、野獣の人間の姿がハンサムすぎる😭
もうちょっとブ男でも良かったのに😭笑
はっち

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