ディズニーランドに行ったことある人なら、まぁ一度は乗ったことあるであろう「カリブの海賊」。
あれの世界観そのままに、映画の舞台にしてしまおうという作品。
何より、海賊の汚くて、下品で、卑しい感じがすごくリアルに伝わってくる。
呪われて不死身な時点でリアリティもクソもないけど。
けどまあ、そんな野蛮な彼らの姿はどこか魅力的ですらある。
そんな舞台を駆け回るジャックスパロウという男がまたカッコいい。
なんというか男臭くて不潔な見た目、でもなぜかカッコいいファッションセンス。そこから見える美しい顔立ち、目を惹く粋な仕草、そしてのらりくらりとして飄々とした性格。
なぜか心が奪われてしまう。彼の行動に目が離せなくなってしまう。
実際のところ、彼は作中で超人的な活躍は何もしていない。
孤島から3日で脱出したという伝説も、本当はラム業者の船に乗っかっただけ、というエピソードは、変にリアリティがあって凄く面白い。
ウミガメを引っ張って(?)島から脱出したみたいなことを言われて何故か彼ならあり得ると思ってしまうような。
一見するとダサいこのエピソードが彼の魅力と、一種のカリスマ性を表しているような気がした。
そして、本作の敵であるバルボッサとの因縁の形も面白い。
そしてバルボッサ、彼もまた悪い奴ながら心を惹かれるキャラである。
そんな彼らが躍動するバックに、超有名なあの曲である。それはもうズルイ!そんなのワクワクするに決まってる。