エドワードヤンの総決算と思った。クーリンチェ後の正義と打算に分裂した「半分の真実」(=a two)の世界を生きる大人たちへのアンサー。監督の映画的・精神的な至りを感じた。ヤンヤンという少年の視点で結論を出しちゃってるのはちょっとずるいけど(というかヤンヤンてエドワードヤンのことか。)、単なるイノセンスへの退行に留まってない力があったので許せる。なんせこれは群像劇で、あらゆる世代の人々の葛藤と救済をマジできちんと描いてるから。これは大いなる「現実との和解」なのだ。生きてから死ぬまでのスケールで普遍的な真実を描き出そうという誠実さを感じた。ぼくが好きなのはこういう映画!