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ヤンヤン 夏の想い出のmihoのレビュー・感想・評価

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)
3.9
邦題から、ヤンヤンを中心とした
夏の甘酸っぱいお話かと思ったら、
ヤンヤンほぼ出てなかった。
原題の方がかっこいいですね。

家族である父、娘、息子の
それぞれの恋愛物語。
+周りの恋愛模様。
抑えめなラブストーリー。
油っぽさがないので、スッと
鑑賞できた。
それぞれの年代の感情が上手く
演出されてて良かったなー。

ヤン監督が東京を撮ってるのが
なんだか嬉しかった。そして
イッセー尾形さん素敵過ぎた。
何となく90年代の映画かと
思って観てたけど、これ
2000年の映画なのか。

そしてこの映画でもやはり
「殺人事件」は起こるのね。

ヤンヤンがあれを読むラスト、
泣けた。かわいい子だなー。

ワイドな構図とか色みとか
静かな演出とか(中国の方々の
感情表現としてよく揉めてたり
叫んだりもあったけど)、さすが
のセンスでございました。
監督の作品をもっと観たかったです...。
ウェス・アンダーソンとどこか気が
合いそう。

途中、ヤンヤンが恋を意識してからの
女の子の淡いピンクのワンピース、
ティンティンがデートしてる時の
お店のネオン、父ちゃんが日本を
旅してる時の燻んだ風景を観て、
息子…パステルカラー
娘...ヴィヴィッドカラー
父...ダル(くすんだ)カラー
というトーン分けを感じました。
全体的にきっちり色が分かれてた
訳ではないんだけどね。

パンツ見えただけで恋するって
非常に小学生らしくて良いw
(その前からの潜在意識もあるけど)
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