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ヤンヤン 夏の想い出のmikuのレビュー・感想・評価

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)
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人は物事の前側しか見えないから、真実の半分しか見ることができないというお父さんの話を聞いて、自分では見られないからと大勢の後ろ姿の写真を撮る息子。人生にはおもしろくないことがたくさん起きて、決してドラマチックなんかではない。裕福な家庭でも、病気になるし、お母さんは家を出て行くし、失恋するし、愛憎がらみの事件は起きるし。ヤンヤンの出番はさほど多くないけど、最後には必ずヤンヤンのことが忘れられなくなる。夏の終わりの暑い日にこの映画をスクリーンで見ることができて本当によかった。映画は人生を3倍にしてくれたと言うけれど、この映画でまたわたしの人生は3倍以上に大きくなったはず。ありがとう、エドワードヤン。
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