いち麦

プロメテウスのいち麦のレビュー・感想・評価

プロメテウス(2012年製作の映画)
5.0
3D字幕。とてつもなく暗澹たる世界観だが素晴らしい。エンディングも秀逸。見終わった後、暫く放心状態になった。科学的な部分もあちこちでしっかり作り込んでくれているから、思索を存分に楽しむことができた。期待以上のSF傑作だった。

人類とエイリアンの共進化の過程(水平伝達)を仄めかした本作は、巷の酷評とは違い自分は知的好奇心を大いに満たしてくれた大好きな作品。エイリアンの進化について、この作品中で充分に想像(考察)出来る。

いつも前日譚はアレンジ幅の大きい一種のリメイクだと思ってるが「エイリアン」にしっかりバトンを渡してる。「エイリアン」を見直しておくと倍は楽しめると思う。N.ラパスとM.ファスベンダーの熱演にも拍手を送りたい。
登場する科学機器の進歩は目覚ましい。「エイリアン」とのギャップを与えぬ様に工夫されたデザインも。元々、パースペクティブ感の卓越した絵を撮れる監督だから1シーンしか3Dの威力を見いだせなかった。2D鑑賞で十分。

IMAX3Dで4回目のリピート鑑賞。元々圧倒されるタイプの3Dじゃない。今まで気がつかなかった映像の微細部と音(SE)をIMAXで。ウーハーの振動だけじゃなく…通常の劇場では相当細部の音が欠落してると知って驚いた。
いち麦

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