そもそも、リドリー・スコットは、
（語ること）より（見せること）が
得意な人だ。芸術家肌なんだと思う。
なぁなぁ、面白い話聞いてくれよって
言うのが、タランティーノや
アレクサンダー・ペインや、
コーエン兄弟だとしたら、
なぁなぁ、凄い絵を描いたんだけど、
見てくれよ。ただし批評はいらないからな
って言うのがリドリー・スコットだと思う。
だから楽しみ方としては、ストーリーに
期待してはいけないような気がする。
そこの（入り口）は間違ってはいけない
ような気がする。
（プロメテウス）WOWOWで
（アレ）の一気見放送があったので
録画して観た。
えっとね、面白かったです。すごく。
そこまでやるかーって、
そう来るかーって、
うひゃーって言いながら観てました。
気持ち悪さでは最近観た中でダントツです。
そもそも（アレ）は、
誰もが嫌悪感を抱く、おぞましく、
究極的に気持ち悪いものを目指して
作られているので、
この作品の究極的に気持ち悪い感じは
ある意味、正統な感じがしました。
うんうん、ストーリーは
置いておきましょう。
ブッタ並みに寛容な僕がツッコミまくり
だったのも、この際忘れましょう。
宇宙船やら宇宙服やら異星人やらの
造形がとにかく素晴らしいです。
徹底したシーンの気持ち悪さも完璧だった。
だってリドリー・スコットは、
見せることに関しては最上級のプロだから。
なんでシャリーズ・セロン姐さん、
これに出たんだろ？も置いておいて、
大好きなイドリス・エルバも
よかったけど、とにかくとにかく、
マイケル・ファスベンダーが素晴らしい。
やっぱりこの俳優は観ていて面白い俳優だ。
スクリーンに映っている俳優と
スクリーンに映っていて面白い俳優は違う。
後者は、スクリーンの端にいても
どうしても目がいってしまうよね。
