健一

七年目の浮気の健一のレビュー・感想・評価

七年目の浮気(1955年製作の映画)
2.2
恐妻家の中年男が結婚七年目に浮気心を抱いたことから巻き起こる妄想コメディ。
雑誌社に勤務するリチャード。
彼の妻子が 夏の間 避暑地で過ごすことになり その間リチャードは夢のプチ一人暮らし。
そんな折 同じアパートの二階にブロンドの美女がやって来る。
仕事柄 空想癖があるリチャードは美女との浮気の妄想が何パターンも浮かび上がり 楽しむ反面 妻への罪悪感も増す・・・

地下鉄の通気口に立ちモンローのスカートが浮き上がるシーンのみが有名な本作。
BSで放送していたので録画して深夜に鑑賞。
今回が初鑑賞。マリリン・モンローの映画は 何故かちょっと苦手です。

40歳手前の中年男と22歳のモデルの卵が 思わぬ出逢いを果たし お酒を片手にアパートの一室で 洒落た会話、ピアノの連弾、そして猛暑の夏をクーラーの前で涼みあう。
年の離れた男と女のコミカルな会話劇。
この作品を観ていると 志村けんさんと優香のドタバタコントを思い出してしまう。
生前 志村けんさんの自宅には数万本のVHSテープが(今も)あるらしく、この間 一周忌を迎えた際 志村けんさんのお兄様がインタビューで『VHSテープがあり過ぎて 何処から手を付けていいのか分からない。』と言っていた。
きっと志村けんさんも若い頃 本作を観てコント作りの参考にしていたのだろうかと思ってしまう。

冒頭から中年男の妄想シーンが連続して続く。
名作映画をパロったり 最悪な結末を思い浮かべたり 最初は観ていて楽しいのだが 何度も続くとシンドくなる。
そして登場 マリリン・モンロー。
確かに美人でスタイル抜群なのだが このオツムの弱〜い感じの女性像が どうにも私には鼻に付く。
そのせいか 彼女の主演作で好きな作品はひとつもない。
本作もあのスカートが浮き上がるシーンだけが有名なだけで、作品自体は正直 大したことない。
本作がモノクロ映画だったら もう少し好きになれたかも。
50年代のニューヨークを舞台にしたモノクロ映画は大好きです!(笑)
健一

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